こんにちは、市川恒静です
仲間とのトレーニングにおいて、
権力関係を作らないというのは、
非常に大事になってきます。
講習会なら分かりますが、
あくまでトレーニングというのは
自分自身の認識と取組みを、自分自身で高めていく、
というのがベースになります。
したがって仲間は、
相手の認識と取組みを尊重してやりながら、
違和感を感じる部分に関しては、
相手に丁寧にヒアリングをして、
違うと思った場合は自分の意見を押し付けることなく伝える、
ということが必要になります。
これが難しいところになります。
セミナーや講習なら、指導者が持論で受講者をバッサリ切ってしまい、
生徒はその場では指導者に合わせることでうまくいく、
というのはよくあることです。
しかし、仲間とのトレーニングでそれをしてしまうと、
途端に信頼関係が崩れてしまい、
「なんとなくあの人とやると嫌だな」
ということになります。
これは、どんなに一方の認識が優れていて
レベルが高くても当てはまります。
あくまでAさんはAさんの認識の仕方でしか
物事を見ることができないので、
それを崩して他人の認識の仕方に合わせるというのは、
ものすごく労力のいることなのです。
もしAさんがBさんより数段レベルが高くて、
トレーニングの取り組み方に突っ込みたくなったとします。
AさんがBさんに対し◯という認識の仕方を教えたとしたら、
Aさんはその場で◯に合わせてくれたBさんに感謝しなければなりません。
Aさんは、一見役に立つことをBさんに教えているように見えますが、
やっていることと言えば、
自分がすでに出来る事をBさんに教えてるだけです。
一方Bさんは、自分の物事の見方を否定して、
自分を曲げてAさんに合わせてくれてるわけです。
もしAさんがBさんに「教えてやってる」みたいな気持ちを抱いて、
それが言葉の端々に出て来た日には、
もう2人の関係は終りが近いことを保証します。
こういう見方が、
仲間とのトレーニングでは必要になります。
仲間とのトレーニングでは権力関係を作ってはいけないのです。